わたしたちは全身に639個もの大小様々な浅在筋(アウターマッスル)や深在筋(インナーマッスル)を持っていますが、各々が活躍する場面も多様で個性豊か。
今日は、前回のコルセット筋と一緒に大活躍する、多裂筋についてです。
多裂筋は、背骨についている小さな筋肉ですが、腰部だけ大きく太い筋肉として存在していて、残りは頭部下まで背骨に長く付いています。
多裂筋は身体を反る動作や片側に倒す際に働きます。 また、姿勢維持筋のインナーマッスルとして重要な役割を担っています。
コルセット筋として、腹横筋、骨盤底筋、腹斜筋が初動の動作で使われると同時に働くのが、この多裂筋。特に、腰部を覆っている「腰部多裂筋」がもっとも重要です!
ピラティスではエクササイズ中、コルセット筋を2割ほどの力で締め続けますが、仲良し仲間の腰部多裂筋は、地味に一緒に活動します。
ピラティスのエクササイズはやさしい動きからダイナミックな動きまで多種多様ですが、彼ら体幹筋たちが仲良く働けば働くほど、鍛えれば鍛えるほど、柔軟になればなるほどに難しいエクササイズにも楽々チャレンジできるようになっていきます。
ピラティス創始者のジョセフ・ピラティス氏は「30歳でも背骨が硬ければ年老いている。60歳でも背骨が柔らかければ若い。」と、名言を残しています。
事実、年配の方で姿勢が美しい人は見た目も若々しいですよね。
多裂筋を鍛えていつまでも美姿勢でいたいですね。