身体のコラム

身体のコラム NO:01カラダのこと

コラム:カラダのこと:No.01

今まで書いてこなかったカラダのことについてのコラムを
ピラティスインストラクターの立場から日々のピラティスセッションを通して
または、生活の中で感じたことについてをまとめてみることにしました。

コラムを始めるきっかけを与えてくれたのは
ピラティスに通い始めて30回を越えたクライアントのH様です。

H様は、スキーが趣味のアクティブな女性。
しかし3年前にスキーで負傷をして両膝の手術を受けました。
半月板損傷でした。術後に入院をして治療後にリハビリを受けても
規定の期間が終了すればリハビリは終了します。

H様は、早い回復を願ってスポーツジムに通いましたが
アウターの筋肉ばかり鍛えるトレーニングだったため
手術後まもない膝は痛みが激しく悲鳴をあげます。

H様は気づきます。わたしに必要なのはアウターの筋肉ではなくインナーの筋肉だと。

そこでピラティスがインナーの筋肉、いわゆる体幹を鍛えることを知り
ネットでわたしのスタジオを調べて体験に来てくださいました。

18ヶ月前に、
初めて体験に来てくださったときのH様はなんとか立てているような不安定な状態でした。
術後、約2年間は膝が痛くて、砂利道を歩くと激痛が走るほどだったそうです。

ピラティスを初めて体験する人は、最初は地味な動きなので
一体どこに利いているのかわからないと言います。
それは
「今まで眠っていたインナーマッスルを呼び起こすことから始めているからわからないんです。
徐々に慣れていくから大丈夫ですよ」とわたしは伝えます。

ピラティスの創始者ジョセフ・ピラティス氏は、約100年前の第一次世界大戦中に
兵士のリハビリとしてピラティスを開発して、のちに、ニューヨークでスタジオを開いて
指導をしていく過程で後世に伝える名言を残しました。

……………………………………………………………………………………………………

ピラティスを10回続けると自分のカラダが変化してきます。
20回続けると変化したカラダのことが理解できるようになります。
30回続けると新しいカラダに生まれ変わるでしょう。
……………………………………………………………………………………………………

H様は、まさに30回の回数を重ねてきて、当初不安定だった立ち方から変化して
今ではしっかりと立って歩くことができるようになりました。
あとすこし頑張って、昔のように新雪の上を思いっきり滑りたい!
という夢を持って、引き継ぎトレーニングに励まれていくことと思います。

50歳を過ぎてもスポーツを楽しみながら続けていくとき
もはや若い頃のような無茶はできません。
ましてや激しいトレーニングはリスクが高いです。

しかし体幹(インナー筋肉)を鍛えることで関節への負担はなくなり、アウターの筋肉をも
バランス良く鍛えていくピラティスは、強靭で、しなやかで、機能的なカラダへと導いてくれるのです。

スポーツを愛する人たちがピラティスを通して益々アクティブに
素敵に歳を重ねていってほしいと心から願ってやみません。

山田 裕子(ヒロコピラティススタジオ代表)

山田 裕子(ヒロコピラティススタジオ代表)

hiroko pilates®︎ インストラクタートレーナー

関連記事

最近の記事

  1. hiroko pilates®マットピラティス⁡ インストラクター養成コース開催のお知らせ

  2. 夢を追い続けて…

  3. ピラティスの歴史と誕生秘話

  4. 美しい風景シリーズ13

  5. 美しい風景シリーズ12

おすすめ記事